ヘルスケア情報・豆知識

低血糖の対策
外出先で低血糖を起こし、手元にブドウ糖がないと慌てたことがある方はいませんか?実は、そのあたりの自動販売機にある清涼飲料水でもブドウ糖が入っているものならば、1本くらい(150~200ml)で対応可能なのです。ただし、カロリーオフになっているものは効きませんので注意してください。また、炭酸飲料も150ml飲むのは大変なので、避けたほうが良いです。病院や薬局でブドウ糖をもらえなくて困っている方は、現在服用しているお薬を見てみてください。ブドウ糖が必要となるのは、糖の分解を抑える薬を服用している時のみで、それ以外の血糖降下剤は調理用のお砂糖で大丈夫です。こちらは20gくらい。もちろん清涼飲料水でもOK。どうしてもブドウ糖でないと心配という方は、スーパーやドラックストアでも買えるところもあります。まずは、低血糖を起こさない生活習慣が大切です。食事の時間がずれる時は、清涼飲料水を1本持っておきましょう。気軽に持ち運べる飴玉は、即効性に欠けるので低血糖対策にはおススメできません。
株式会社アサヒ函南薬局薬剤師 鈴木裕子

糖尿病の話 3/3
今回は糖尿病の予防・治療で大切な運動療法の話です。
運動療法を行う目的はブドウ糖や脂肪の消費、インスリンを聞きやすくする、体重管理などです。
運動療法と聞くと食事療法と同じように体に負荷をかけて、汗をしっかりかいて、体を鍛える、という酷な状況が思い浮かぶかもしれませんが、あくまでも目的は上記のことであって、体を鍛えることではありません。
運動療法ではブドウ糖や脂肪を効率よく利用するためあまり負荷をかけない中程度くらい、それ以下の運動を継続します。洗濯や掃除などの家事、買い物などは軽い運動の一部になりますし、エスカレーターを使わず階段で登る、ラジオ体操やウォーキングなども運動療法においては効果的です。最初は単発でも良いと思いますが、徐々に徐々に時間を延ばして生活の一部になるとより効果的だと思います。運動療法も食事療法と同じく「続けること」が大切です。
運動療法は合併症があるような方は無理に行わないほうがよい場合もあります。また、運動中・運動後の低血糖症状の発現には注意が必要です。
株式会社アサヒファーマシー 追分薬局薬剤師 廣見聡士

糖尿病の話 2/3
糖尿病の予防・治療で大切なのは食事療法と運動療法です。
今回は、食事療法の関してのおはなしです。
食事療法と聞くと、おそらくカロリー制限、食事制限、体重減少、など酷な言葉が連想されると思います。
糖尿病に限らず、食事療法全般に言えることですが、「制限」するわけではなく、限られた範囲でどのように管理をしていくか、が重要となります。
糖尿病の食事療法では、数値管理するための1日の摂取カロリー内でどのような食事を摂るか、が重要になります。また、必要な栄養素摂取のためにバランスよく食事を摂ることも重要です。注意点としては、食事時間は規則的に、ゆっくりよく噛んで食べる、腹八分を心掛ける、食物繊維を意識的に摂る、などがあります。
食事療法は続けることが大切です。続けることによって精神的な負担になってしまうと逆に数値が悪化してしまうこともあるようです。1週間のうち1食だけ食事療法から解放されて好きなものを食べてよい日を作ることにより劇的に改善した事例などもあります。無理のない範囲で、結果に一喜一憂せず、気長に続けていく、という気持ちが大切かもしれません。
株式会社アサヒファーマシー 追分薬局薬剤師 廣見聡士

糖尿病の話 1/3
成人病の代表格として語られる糖尿病、いったいどんな病気なのでしょうか。
糖尿病は体の中で働くインスリンというホルモンの働きが十分でないため、体内のブドウ糖が有効に使われず血糖値が高くなってしまう病気です。大きく1型と2型に分けられ、1型はそもそもインスリンが作られなくなり血糖が下がらない、2型は生活習慣や加齢などによりインスリンの分泌が少なくなったり働きが悪くなったりしている糖尿病です。
血糖値が高い状態の自覚症状として、多尿(尿量が多くなる)、のどが渇く、体重が減る、疲れやすい、などがあります。
血糖値が高い状態が続くと合併症を引き起こします。重大な症状として脳卒中や心筋梗塞、血流の悪化に伴う壊死などがあります。また、3大合併症として網膜症(目のカスミや視力低下、失明など)、腎症(腎臓の働きが悪くなる、悪化すると透析になる可能性もある)、神経障害(手足のしびれや痛み)が知られています。
糖尿病にならないようにするためには、食事療法、運動療法などの生活習慣の改善が第一になります。それでも下がらない場合は血糖をコントロールする飲み薬やインスリンの注射薬を使用してHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー;過去1~2ヶ月の血糖を反映する指標)という数値を確認しながら血糖値をコントロールしていきます。
糖尿病は痛い、苦しいなどの自覚症状が少ない病気ですが、ほうっておくと重大な病気につながります。糖尿病に限らず、日ごろから健康維持のため生活習慣は整えていくことが重要です。
株)アサヒファーマシー 追分薬局薬剤師 廣見聡士

梅雨の季節に欠かせない栄養素
もうすぐ梅雨の季節に入りますね。梅雨の時期は晴れ間が少なく、気分も沈みがちになります。そのため、心身ともに健康な状態を維持するために、以下の栄養素を意識的に摂ることが重要です🌧【ビタミンD】ビタミンDは紫外線によって合成されますが、梅雨時期は晴れ間が少なく、十分に合成されないことがあります。ビタミンDは骨や筋肉の健康維持に必要な栄養素です。天然のビタミンDが多く含まれる食品としては、サバやイワシのなどの魚介類がおすすめです。
【ビタミンC】梅雨時期は湿度が高く、風邪やインフルエンザにかかりやすい季節でもあります。そこで、免疫力を高めるためにもビタミンCを意識的に摂ることが大切です。レモンやオレンジなどの柑橘類や、キウイフルーツなどに多く含まれています。
以上の栄養素は、健康維持に欠かせない重要な栄養素です。晴れ間が少なくても、適度な食生活と生活習慣で体調を整えて、梅雨の季節を元気に過ごしましょう!
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薬歴を通しての患者さんとのつながり
日頃薬剤師が、患者様とのやり取りの中で起きる「お薬の説明」や「健康に関する相談」などを記録しているものに薬剤服用歴管理指導記録簿というものがあります。来局されている患者様や、そのご家族との大切な架け橋となるツールです。高齢の患者様などは特にご家庭での服薬状況など確認すべきポイントが多くあります。患者様よってはご自分の病状や生活状況などはっきりと話したがらない方もいるので、ちょっとした世間話などを通じて情報を得たりしています。処方内容や服薬状況だけでなく、患者様を取り巻く環境などを薬剤服用歴記録簿に残す事によって、次の対応が別の薬剤師であったとしてもコミュニケーションのきっかけができています。こうした患者様との日々の携わりの積み重ねが信頼関係を築き「選ばれる薬局」への第一歩へとつながると考えます。我々調剤薬局は患者様から信頼され、安心して来局していただける場所を目指しています。
(株)あさひ薬局 薬剤師田沼勉