2023年 花粉ピーク予測と対策

花粉症とは、植物の花粉が原因で生じる季節性アレルギー性疾患の総称です。

体が花粉を外に出そうとするために、「くしゃみ」で吹き飛ばしたり、「鼻水」「涙」で花粉を洗い流そうとします。

外に出そうとした結果、鼻の症状からなるアレルギー性鼻炎や目の症状からなるアレルギー性結膜炎が現れます。

代表的な原因植物はスギ、ヒノキ、イネ科のカモガヤ、オオアワガエリ、ススキ、ハンノキ、シラカンバ、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどです。


2023年 スギ・ヒノキ花粉 ピーク予測

セルフケア対策
  1. 薬局などで購入できる市販薬の服用をする。
  2. 外出時にはマスク、眼鏡、帽子を着用する。
  3. 花粉が付着しにくい表面がつるつるとした素材の洋服をきる。
  4. 帰宅時、玄関で洋服や髪についた花粉をよくはらう
  5. 帰宅時には、洗顔・うがい、鼻をかむ。
  6. 布団を外に干さない。
  7. 部屋のこまめに掃除する。
  8. しっかり睡眠を確保する。

また、医療機関を利用する場合は下記のような方法などもあります。

  • 内服薬、点鼻薬、点眼薬を使った薬物療法
  • 粘膜を焼き、アレルギー反応を抑えるレーザー手術
  • 花粉症の原因となっている物質を少ない量から取り入れ、徐々に増やして、免疫を獲得する免疫療法

普段から花粉と接触しないように予防することも大切です。
ぜひ、セルフケアから実践してみてください。

株式会社アサヒファーマシー 追分薬局
薬剤師 廣見聡士

私と『スポーツファーマシスト』

オリンピックや3月から始まるWBCのような世界的に大きな大会もそうですが、国内での正式な競技会などでも薬剤師が活躍していることをご存じでしょうか?
『スポーツファーマシスト』(SP)とは、薬剤師の認定資格のひとつで、最新のアンチ・ドーピングに関する専門知識を持つ薬剤師のことです。
今回はそんな『スポーツファーマシスト』(SP)の資格を持つ薬剤師からコメントをもらいました。


SPとしてお話させていただく、追分薬局の馬場友梨です。
SPはオリンピックや先日行われたワールドカップなど、スポーツが話題の時期に注目されたりしています。

仕事としては主に、競技において薬やサプリメントの使用可否の相談を受けて調べたりします。
栄養ドリンクや漢方薬も対象です。
知らずに使用し、「うっかりドーピング」となってしまう事を防ぐために、SP側からの啓蒙も重要です。
※TUEという書類を申請すれば使える場合もありますが、英語での書面作成のため、大変&手間です。


現在、追分薬局ではSPとして関与している患者さんがいらっしゃいます。
新規薬は安全にお使い頂けるよう都度確認し、投薬時にも問題ないことを必ずお伝えしています。
日頃より、患者さんの安心・安全に寄与できる、選ばれる薬局の一端を担える資格を今後も生かしていければと思っています。

株式会社アサヒファーマシー
薬剤師 馬場友梨

服薬のタイミング

今回は薬の用法(飲む時間)についてお話します。
まずは具体的な用法の説明です。

  • 食前  食事の30分位前(30分以内ではなく食事を始める30分前に飲むのが良い)
  • 食直前 食事前の10分以内 できれば「いただきます」のタイミング
  • 食後  食事が終わって30分位までの間
  • 食直後 食事が終わって10分以内 できればすぐ
  • 食間  食後約2時間後
  • 就寝前 寝る前30分くらいまでの間
  • 頓服  発熱時や痛いときなど症状に応じて一時的に

いかがでしょうか。食後で飲む薬が多いと思いますが、食前に飲む薬は食前に飲むことで、最適な効果が出るように作られています。
食間は食事中に飲むと勘違いされる方もいらっしゃるので注意しましょう。

週に一回や月に一回変則的に飲む薬もあるので、飲み方がわからなくなったり、間違えてしまったなど、気になることがあればお気軽に私ども薬剤師にご相談ください。

株式会社アサヒ函南薬局
薬剤師 松井俊明

お薬手帳について

病院を受診した時や、薬局でお薬をもらう際に「お薬手帳はありますか?」と聞かれることが多いと思います。
この『お薬手帳』、どのような働きをしてくれるのでしょうか。

お薬手帳の中にはその方のいろいろな情報が記載されています。

薬局においては、処方されているお薬の名称や飲み方、お渡しする日数などを記載します。
※ほとんどの薬局はシールを貼ります。

ご自身においては、お薬・健康面での注意点など記入いただくことが可能です。
内容としてはアレルギー歴、副作用歴、病歴などご記入ください。

薬剤師は処方箋を受け付けた後、その方の情報を『お薬手帳』で確認します。
処方されているお薬が問題なく使用できるか
一緒に飲まれているお薬と飲み合わせは悪くないか
同じようなお薬が重複していないか
飲むうえで不都合はないか
など、“薬の専門家“としての知識を使いながら確認をしています。

お薬を安全に正しくお渡しし、間違いなく飲んでいただけるよう『お薬手帳』の確認は重要な任務となっています。

『お薬手帳』の情報とは薬剤師と皆さまをつなぐ、重要な役割を果たしています。
皆さまには1人1冊、『お薬手帳』を持っていただき、毎回のお薬を記載していただくと良いと思います。
最近はキャラクターものの手帳や和柄のもの、スマホアプリなど多様になっています。
ぜひ皆様に合った『お薬手帳』をお持ちください。

株式会社アサヒファーマシー 追分薬局
薬剤師 廣見聡士