
血圧は日々変動していて体の状態を保っています。
起床時、昼間、寝る前など血圧の値が大きく違うことがあります。
これを日内変動と言い、周りの環境や心身状態などで血圧は上下します。
また、季節によっても血圧は上下します。
一般的に、暖かい時期は血圧は下がり、寒い時期には上がります。夏場は汗をかくことにより体の水分量が減ったり、暑さのため血管が拡がったりすることにより血圧が下がります。
冬場は寒さによる血管の収縮、血圧をあげて体温を維持しようとする体の働きなどにより血圧が上がります。
これを季節変動と言います。
他にも、緊張状態やリラックス状態でも上下しますし、診察時の医者の白衣を見て血圧が上がる白衣高血圧、逆に診察時に血圧が下がる仮面高血圧などというものもあります。
こんな血圧ですが、やはりしっかりと数値を安定させないと心疾患や血栓症の原因になります。
血圧は毎日決まった時間(生活リズムで同じような状況の時)に測るのがよいとされます。
例えば朝起きて一息ついたタイミング、寝る前、などです。
高血圧の治療をされている方は毎日の測定値を診察時に先生に見せて治療に活かすとよいと思います。
株式会社アサヒファーマシー 追分薬局
薬剤師 廣見聡士