コラム

糖尿病の話 2/3

糖尿病の予防・治療で大切なのは食事療法と運動療法です。

今回は、食事療法の関してのおはなしです。

食事療法と聞くと、おそらくカロリー制限、食事制限、体重減少、など酷な言葉が連想されると思います。

糖尿病に限らず、食事療法全般に言えることですが、「制限」するわけではなく、限られた範囲でどのように管理をしていくか、が重要となります。

糖尿病の食事療法では、数値管理するための1日の摂取カロリー内でどのような食事を摂るか、が重要になります。また、必要な栄養素摂取のためにバランスよく食事を摂ることも重要です。注意点としては、食事時間は規則的に、ゆっくりよく噛んで食べる、腹八分を心掛ける、食物繊維を意識的に摂る、などがあります。

食事療法は続けることが大切です。続けることによって精神的な負担になってしまうと逆に数値が悪化してしまうこともあるようです。1週間のうち1食だけ食事療法から解放されて好きなものを食べてよい日を作ることにより劇的に改善した事例などもあります。無理のない範囲で、結果に一喜一憂せず、気長に続けていく、という気持ちが大切かもしれません。

株式会社アサヒファーマシー 追分薬局
薬剤師 廣見聡士

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