コラム

心の健康

現代社会は様々な外的要因(環境の変化、人間関係、最近ですとコロナ禍)からくるストレス社会だといわれています。『心の疲労』とも言われるこのストレス、ため込んでしまうと身体の不調を招いてしまいます。

ストレスを感じ、ため込んでしまったときのストレスサインとしては、気持ちが落ち込む、やる気が起こらない、食欲がない、眠いのに眠れない、イライラする、などの症状が出ます。特に原因もないのにこのような症状が出てしまう場合はストレスをため込んでしまっているかもしれません。

このような症状が出てしまった場合の対処法としては、まず一番はリラックスすることです。大好きな音楽を聴いたり、しっかり睡眠をとったり、運動をしてリフレッシュしたり、仲の良い友人や家族とおしゃべりをしたり、おいしいものを食べたり、、、人によって様々ではあると思いますが、心を休ませ、リラックスする時間を作ることにより気持ちが楽になりストレスから解放されます。温泉や半身浴などゆっくり風呂に浸かったり、サウナに行ったりすることも、『整う』と言うように心と体をスッキリさせる行為だと思います。

生活環境もまた心への影響の大きな要因となります。自宅・ご自身の部屋の環境なども心の状態へ大きく影響します。大好きな絵や写真を飾ったり、暖色系の色味をメインにしたり、アロマを焚いたり、間接照明を使用したり、、、住環境を少し変えるだけでも心の状態は大きく変化します。

他にも、ペットを飼う(=心の癒し)、買い物(俗に言う『爆買い』)をする(=満足感の向上)なども人によっては心の疲労を回復させる重要な要素なのかもしれません。

ストレス解消や発散という名目でお酒やたばこに走る方々もいますが、度が過ぎてしまうと身体の不調をきたし逆効果となってしまいます。身体の不調からストレスがたまり、そのストレスからまた身体の不調をきたす、という負のループを招いてしまっては元も子もありません。お酒を飲みながら楽しい時間を過ごしたり、1日数本のたばこで至極のひと時を楽しむ、といった方法は『心の健康』という観点からはアリなのかもしれませんが(おすすめはしませんが)、節度を守ることは大切だと思います。 ストレスに対する各個人の対応能力はその人その人によって異なります。対応能力を超えたストレスはその人の健康を損ねてしまいます。それぞれの生活習慣や環境にもよるとは思いますが、1日のうち少しの時間でもこのリラックスタイムがあると心も健康に毎日を過ごせると思いますし、その時間を大切にしたいものですね。

執筆者 株式会社アサヒファーマシー 薬剤師 廣見聡士

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